あなたの会社に、こういう電話がかかってきた事はありますか?
今まで一生懸命やってきた事業が、ついに見る目のある人に評価されて世間に紹介してもらえる。
雑誌、本やネットなどのメディアに載るようなら、新たな商売にもつながるかもしれない。
仲間にもちょっと自慢できちゃうんじゃないの?
でも、簡単に引き受ける前に、よく考えてみてはいかがでしょうか?
どうやら最近は、こんな商法が流行っているようですから・・・
とある例を紹介します。
「取材には芸能人の方をインタビュアーとして同行させます」
「地域で活躍する中小企業の中でも、業界をリードする御社を是非紹介させて欲しい」
「宣伝広告費としてたった○万円で載せる事が出来ます」
なんていう甘い言葉に、ちょっと話を聞くだけでもいいかな?芸能人にも会えるし、と思って
「ではお待ちしております」
とお返事して数日後。
やってきた取材班と芸能人と、数十分の取材と雑談のあと、取材費用と紙面掲載料として数万円の契約書にサインを書かされたそうなのです。
さらに、「もっと大きな枠を取ったほうが記事がかけて紹介できるので、もう少し増額しませんか?」と。
その人は、それは断ったということですが、「とりあえずは」と、手付金を払ったそうなのです。
しかしその人は、あとになって、「どうも怪しい」と思い直し、解約手続をしようとしました。
契約書にはもちろん、解約についての項目があります。
しかし解約には、取材費と同様の実費がかかる、という項目があり、にっちもさっちも行かなくなってしまったそうです。
その雑誌は、一応、どこかでは発行されているそうなのですが、一般的な本屋には流通していないそうなのです。
だまされた!と言うわけではないのだそうですが、
なんか腑に落ちないなぁ?と言う感じだそうです。
という、例です。
これは、真っ当な商売でしょうか?
それとも、詐欺でしょうか?
それとも、悪徳商法でしょうか?
取材された方が、満足して会社を紹介してくれるためにお金を払ったのなら、それは広告の契約として何の問題もありません。
芸能人にも会えて、すごく満足している方もいると聞きます。
これが掲載されない、芸能人が来ない、雑誌が発行されないのなら、「契約不履行」として詐欺罪にあたります。
だから詐欺ではなさそうです。
では、契約を盾に暴利をむさぼる、悪徳商法なのでしょうか?
その判断は難しく、一概にそうとも言えないそうなのです。
ですから、こういった話には、よくよく注意をして、よくよく考えて決断すると良いと思います。
ただ、一般的には、
『取材される側は、取材費を貰う事はあっても、請求される事は無い』
のが、原則です。
「取材」という言葉を巧みに使って、広告費を支払わせる商法なのかもしれません。
よく、求人広告を出した後などの会社によくあるそうで、
こういう電話がかかってきたり、取材のオファーがあったときには、
「あなたの会社に、本当に必要かどうか?」
よく考えてから、判断しましょうね。
でも、昔NHKの特集で取材が来たことありますよー。
やっぱり有名どころ以外は信用できないですねー。